こんにちは、プロデューサーの田中です。
皆さま、お元気ですか?
「板金娘」の最新作#7が公開となりました。
「新宿スワン」などを手掛ける映画プロデューサーSさんから依頼を受け、
ズッキー&ほのぴぴがリアル板金娘たちの力を借りて車を直していくという内容です。
板金塗装の仕組みもわかるし、個人的にはこれまでで一番好きな回ですが、残念ながらまだ再生回数は伸びていません。
そこで広告費をかけて宣伝しようと思ったのですが、しばらく様子を見ることにしました。
「板金娘」は、スポンサーである池内自動車の売上や企業価値をあげる為、
CM(※30秒~1分の動画、販促目的)、
動画(※5~10分のドキュメント。リクルートなどが目的)、
番組(※15~30分のバラエティ。ブランディングなどが目的)
と異なる3つの映像フォーマットを使っていますが、その効果が面白いように分かれています。
※詳しい仕組みはこの動画をご覧ください。
まずCMですが、これは広告費を投入、ターゲットに直接アピールすることで商品を売る、まさに販促を目的としたものです。
現在、再生回数60万回超え、このCMにより数千万円の売上増になったことがわかっています。
狙い通りにいったので大成功といっていいと思いますが、CMならではの弱点があることもわかりました。
まずは当たり前ですが、広告費用がかかること。
偶然当たったからよいものの、所詮広告はギャンブルです。
外れていたら目も当てられなかったと思います。
また実際にやってみて気づいたのが、再生回数の割に高評価やコメントが少ないことです。
手前みそかもしれませんが、今年のYouTube workにノミネートされたぐらいなので、内容的には面白いCMだと思っています。
恐らく高評価が少ないのは、内容以前に「強制的に見せられていることへの嫌悪」があるからではないでしょうか。
別動画を見ている際に急に入ってくるわけですから、ある意味当然かもしれません。
たとえ内容的に面白いと思っても高評価をつけたくないのが人の心理だと思います。
またどんなに面白いといってもCMはCMです。
基本は商品のPRがメインな訳で、1分間という短い分数で人の心を動かすのは、簡単ではありません。
一方、下記の14分のドキュメント動画ですが、こちらは広告費を一切かけていません。
しかし、約2週間で26万回再生、特筆すべきは1000以上の高評価を得たことです。
CMとは違う映像表現を使うことで、お金を使っても得られなかった評価や価値を頂いた訳です。
ここで考えないといけないことがあります。
これまで「板金娘」では様々な広告を試し、その効果を検証してきましたが、気が付いたのは、広告費を投入した回は再生回数が伸びますが、先のCMと同じように「高評価」や「コメント」がすごく少ないことです。
これはターゲティングが悪かったのか?内容が響かなかったのか?
どちらなのかわかりませんが、いずれにせよ、広告が上手く機能していなかった可能性があります。
広告の力で一時的に再生回数が伸びたとしても、高評価を得なければ、その後に続きません。
ずっと広告費をかけているだけなら、単に再生回数を買っているようなものです。
もちろん再生回数も重要ですが、それ以上に大切なのが「高評価」や「コメント」、つまり本当の番組のファンを得ることです。
お金で解決できない分、それは大きな価値や財産になります。
「板金娘」は良い結果が出つつありますが、まだまだ改善するべきところがあります。
しばらくは再生回数より高評価、広告よりクオリティのUPに力を注ぎたいと思っています。
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