「リアル板金娘」と「板金娘」、役割の違い

こんにちは、プロデューサーの田中です。

皆さま、お元気ですか?


「板金娘」が始まって約7か月、ここにきて良い結果が出てくるようになってきました。


例えば、弊社チャンネルの登録者は約1か月前は200人程度だったのが約10倍の2000人近くに。

総再生回数も時間も大幅に増えました。


理由は、約2か月前にあげた「リアル板金娘」という、スポンサー企業の池内自動車さんで働く女性従業員を取材したシリーズ動画です。


最初は1日100~300回再生と静かなスタートだったんですが、2週間ぐらい経ったあたりで急に勢いがつきだして、現在シリーズの中で最も再生回数の多いものは15万回近く。

シリーズ最新の動画も、わずか5日間で10万回近く再生され、まだまだ伸びそうな勢いです。


集客、社員の人材確保、企業のイメージUP…などなど、様々な形で貢献してくれているようで、池内自動車さんも大変喜んでくれております。


実はこの「リアル板金娘」、それなりに再生回数を稼いでくれるという確証がありました。


まだ「板金娘」を立ち上げる前の昨年5月、池内自動車から依頼を受け、約1分間の販促CMを作らせて頂いたのですが…

池内自動車さんは、直接商品をPRする、いわゆる販促系CMに偏り過ぎていて、

例えば…


社員がどんな思いで働いているのか?

彼らがどんなことに悩み、日々奮闘しているのか?

どのような苦労があってサービスが生まれているのか?

社内の雰囲気はどんななのか?

企業として社会にどんな貢献をしているのか?


などなど、こうした広報系の動画が全くないな、と思いました。


大手企業であれば、新商品や新サービスの「宣伝」だけでなく、

「うちの企業はこんな考えの会社ですよ」「SDGSに対してこんな取り組みしていますよ」といった、

イメージ系のCMや広報活動を必ずやっていますよね?


販促系の宣伝だけでは頭打ちになる為、ブランディング戦略としてやっているのでしょうが、

いずれにせよ、池内自動車も販促系CMだけだとその効果は限界を迎え、色んなものを取りこぼす可能性があると感じた訳です。


「ガイアの夜明け」や「報道ステーション」などなど、TVで数々の企業や人を密着取材してきた私です。

「広報系」動画を作るのは得意中の得意。朝飯前です。


そこで販促系のCMとは別にベトナム人社員に密着した動画を作ることにしたのですが、

あくまでサービスで作ったもので普段のTVクオリティとは力の入れようも完成度も違います。


1000回ぐらい再生されたら十分と考えていたのですが、いつの間にか2万回ぐらいの再生回数になっており、多くの高評価、温かいコメントを頂くことに。

(※現在は3万回再生)


「バラエティ」「販促系」の動画はYouTube上に溢れていますが、「ドキュメント」「広報系」の動画はあまり多くないのかもしれない…


これはイケるかも…?と思った訳です。


実は「板金娘」を立ち上げる際、今のようなバラエティタッチではなく、

「リアル板金娘」のようなドキュメント系番組にする、という案もありました。


ただ私がディレクターならそうしたでしょうが、お任せしたのは販促系CMを作ったNさんです。

彼のセンスはバラエティ系です。


またこれまでのTV経験から、ドキュメント系はターゲットが明確なので安定的に数字は稼ぐでしょうが、決して大ヒットやホームランにはなりません。


コンテンツの主役は、やはりドラマやバラエティです。

多くの人を引き付けるにはエンタメ系コンテンツにしないとダメだと思った訳です。


野球で例えるなら、ドキュメント系の「リアル板金娘」は1,2番打者。

とにかくコツコツ当てて、出塁することが目的です。


バラエティ系の「板金娘」は4番打者。

三振してもいいから、ホームランを狙ってもらっています。


良いスイングはしていたものの、結果的に三振や凡打が続いていましたが、

最近、ホームラン性のファールを打つようになってきました。


番組終了の9月までには結果が出ないかもしれませんが、ただ番組はYouTube上に残ります。

いつか爆発してくれるかもしれません。


それまでは私はコツコツと「リアル板金娘」を作り、出来る限り塁を埋めようと思っています。

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